“僕みたいな人います⁇”の意味
患者さんとの意思の疎通(effective communication)
※(英語はできませんが、effective とつけるところが
いいですね。コミュニケーションだけじゃ違う気がする。)
について、書いてみます。
話し手の意図と受け手の意図がズレることが
よくあります、患者さんは何も知らないものだと
思ってはならない、
そういうエピソードです。
以前は、肩、今回は膝で来院しておられます。
その方が、来るたびに、おっしゃられることが、あって
「僕みたいな症状の患者さん、います?」です。
私は、ずっとこの問いかけを、
肩の痛い人って来ますか?
膝の痛い人って来ますか?
そう聞かれていると、思っていました。
ですので、「はい、いらっしゃいますよ」と
そうお答えしていました。
でも、意図ズレてたことが判明しました。
この方、病状について、めちゃくちゃ調べられていました。
膝でいうと
関節の中か外か?
今は、誰でも情報にアクセスできます。
※(膝の痛い人は、これやっとけ!みたいな情報でなくて)
以前膝の痛みで、病院で、MRIを撮られたことがあり
半月板に神経繊維があるか、否かも
ご存じでした。
半月板の縦割れ、横割れまで。。
MRIの検査構造まで、熟知され
思い返すと
奥さまも、ときどきお見えになるので
新車を購入するにあたり
主人は、車の営業マンより、
車のこと詳しいかも
そう聞いたことがあります。
今は、インターネットで
YouTubeなどの動画で、
人の気持ちを誘導できるんだと思いますが、
かなり、徹底的に、疑いの目(これ大事!)
を持って情報収集されます。
つまるところ、
自分が納得しない限り、信じない!
調べに調べ尽くして。
なにごとであれ、自分で考え
批判し判断すること、
そういう人だったんです
こういう性格の方だと、
わかるのに、5年かかりました
それで
私は、今回の症状を、筋膜の問題、
足首の前額面での角度による、
引っ張られる筋膜の問題ではないかと
(山登り、テニス、マラソンなどを愛好されているので)
そのように感じていたので、そのことを
お伝えしました。
誤魔化すようなことを
言うのは、失礼にあたるので
私が知る限りは、
筋膜の専門家といえば、
ロルフィングと呼ばれる手法があることを
聞いたことがあります。
彦根のような地方都市でなく
都会であれば、そういう方に会えるかも。。
ロルフィングのセッションを受けたこともないので
紹介はできませんが、、、
こちらができることは、
「アナトミートレイン」という本があるので、
それをもとに、熱、振動、徒手、などの方法で
膜の不均衡(言い換えると筋膜の神経感作)を是正できるかを探ります。
ラテラルライン(LL)。。腓骨筋、かなり怪しい
うちの患者さんで
膜のことを意識される方は、ほぼいない、
痛みがなくなったら、それでいいという方が
ほとんどです。
どういう動きで、痛くなるかを
細かく教えていただけるとありがたい。
そういう会話でした。
「僕みたいな人、います?」には、
かなり細かいところまで、踏み込んで
聞かれていたのでした。
この道何年とかの、経験も大事だと思います。
ただ
患者さんは、個体差があるので、
n=1でしかないですが
こういう条件であれば、これが考えられえる、
実験みたいなものの見方ができて
それをお伝えできたらいいなと、
思いました。
異分野でも、ものの見方が
できる人だと思いました。
彦根にある
古本屋さん(ルーぺ舎さん)
で見つけた、本を一冊紹介します。
たとえ理系の方でなくても
若い人に読んでほしいと、
著者が書いておられました。
もののミカタを養う本として
